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西班牙時間旅行 II Hispanica Historica チェンバロで聴くスペイン音楽 小原道雄 TMPS-0012
¥2,000
西班牙時間旅行Ⅱすぺいん じかんりょこう Hispanica Historica II TEMPUS-CD 0012 1. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ ホ長調 K.380 Andante commodo 2. ヤン・ピータースゾーン・スヴェーリンク(1562-1621) スペイン風パヴァーヌ 3. イザーク・アルベニス(1880-1909) 組曲「スペイン」より「マラゲーニャ」Op.165-3 4. アントニオ・ソレル(1729-1783) ソナタ ニ短調 R.15 Allegro 5. アントニオ・ソレル(1729-1783) ソナタ 変ニ長調 R.22 Cantabile andantino 6. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ ニ長調 K.119 Allegro 7. グアヒーラ(フラメンコ音楽) 8. コロンビアーナ(フラメンコ音楽) 9. イザーク・アルベニス(1880-1909) スペイン組曲より「キューバ」op.47-8 10. アントニオ・ソレル(1729-1783) ソナタ 嬰ヘ長調 R.90 Allegro moderato 11. ルイージ・ボッケリーニ(1743-1805) 序奏とファンダンゴ G.448 (チェンバロⅡ:山下佐智子 フラメンコ:森本夏実) 確かにドイツに音楽を学びには行きましたが、自分自身がチェンバロ音楽の中で一番最初に魅力を感じたのは、スペインの音楽でした。原色の世界、情熱的なリズムの世界というスペインのイメージを、チェンバロという楽器がこんなにも容易く音で具現化している事に驚き、フランスやドイツやイタリアの洗練された王宮の音楽とはまた違った、民俗音楽の匂いがするサウンドが好きになりました。 そんな自分が名古屋に完全帰国して数年のうちに、ご縁があってフラメンコダンサー森本夏実さんとのコラボの機会に恵まれました。ダンスは音の世界を目に見える形にしてくれるという点で、自身の音楽の大きな栄養となりました。以後、森本さんとは時折コラボライブを企画し、そろそろ10年のお付き合いの音楽パートナーになります。 このCDはコロナウイルス禍前の2019年、そしてコロナ禍の様々な制限がようやく無くなり始めた2022年に、森本さんとのコラボ「西班牙時間旅行」を企画した際にレコーディングしたものです。ここ数年はフォルテピアノでの本番、CD制作が多かったのですが、このCD制作作業を通じて、自分の中ではチェンバロとフォルテピアノは天秤と同じで、常に両方を忘れる事なく関わっていくべき存在なんだな…と気づかせてくれました。 ボーナストラック11は、2019年の「西班牙時間旅行」大阪公演ライブ録音です。この回はチェンバロを2台使用しました。関西のチェンバロ仲間である山下佐智子さん、そしてフラメンコ森本夏実さんのサパテアードの音も、臨場感と共にお届けしたいと思います。 小原 道雄 チェンバロ 7年間のドイツ留学の間、ヴィプケ・ヴァイダンツ氏とミヒャエラ・ハッセルト氏からはチェンバロとフォルテピアノを、そして音楽家としてあるべき姿を学ぶ。愛知県立芸術大学(音楽学)首席卒、ライプツィヒ音楽大学(古楽器)卒、フランクフルト音楽大学(古楽器)に学ぶ。大阪国際音楽コンクール古楽器部門入選、ファイナリスト(2009)。名古屋バロックオーケストラ音楽監督(2010-2015)。欧州内にてソロツアー2回。NHK文化センター名古屋教室講師(2014)。ポルト市立音楽院他、ポルトガル国内マスターコース講師。「古楽de酒蔵コンサート」主宰。中部学院大学シティカレッジ講師。 ポルトガル大使公邸、ブラジル大使館、ベルリン楽器博物館、ポルト音楽院100周年記念演奏会、千種区制80周年記念式典など要所での演奏に加え、オペラ公演弾き振り、現代音楽初演、邦楽、フラメンコ、ファド、人形劇等との共演も行う。今までに日本国外ではドイツ、ポルトガル、イタリア、韓国、ブラジルの舞台に立つ。やまのて音楽祭(名古屋市千種区)実行委員長。名古屋日本ポルトガル協会副会長。ヨーロッパでのライヴ録音はCDレーベルNAXOSよりオンライン配信中。名古屋以外に首都圏でもレッスンを提供。教室紹介 http://www.oharas-nagoya.info
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鍵盤で聴くポルトガル Portugal teclado フォルテピアノ 小原 道雄 TMPS-0011
¥2,000
鍵盤で聴くポルトガル Portugal teclado TEMPUS-CD 0011 1. カルロス・セイシャス(1704-1742) トッカータ ト長調 (Allegro) – Adagio – Allegro assai 2. 作者不詳 憂鬱なメヌエット 3. ジャシント・ド・サクラメント(1712-?) トッカータ ニ短調 4. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ イ長調 K.452 Andante allegro 5. ドメニコ・スカルラッティ(1785-1757) ソナタ 変ホ長調 K.475 Allegrissimo 6. フランシスコ・シャヴィエル・バプティスタ(1730頃-1797) トッカータ ニ短調 7. アントニオ・ダ・シルヴァ・レイテ(1759-1833) 「君が過ごした束の間の時間 Tempo que breve passaste」歌曲モディーニャからの編曲 8. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ イ短調 K.109 Adagio 9.-11. カルロス・セイシャス(1704-1742) ソナタ ニ短調 (Allegro) – Adagio – Allegro 12. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ 変ロ長調 K.503 Allegretto 13. 「マリア・リシュボア Maria Lisboa」ポルトガル民俗音楽ファド 写真:カスカイス(ジャケット表紙)、リスボン・国立音楽院(ジャケット背面) リスボン・アルファマ(ジャケット内面)、ポルト(CD、解説)、ファーロ(解説) コロナウィルス禍でヨーロッパの空気を吸う事が出来なくなって2年目の2021年、懇意にして下さっている埼玉の楽器職人の久保田彰さんから突然「当分、小原さんにお預けします」と、今回のレコーディングに使用したクリストフォリ型フォルテピアノを託されました。 それまでは特定の演奏会の直前の一時期に限定された形でフォルテピアノを触る事が出来た…それだけでも十分に嬉しい事だった…のですが、この楽器をお預かりして以来いつでも自宅で、好きな時に好きなだけフォルテピアノを弾く事が出来るようになりました。この様な久保田さんからのご好意と同時に、「フォルテピアノの音をなるべく多くの人に届けてほしい」という久保田さんの願いも、しっかりとお預かりいたしました。それから1年、このクリストフォリ型フォルテピアノとだいぶ仲良くなれたような気がします。演奏だけでなく簡単な楽器のメンテナンスも、この楽器が我が家にずっといてくれたおかげで身につける事が出来ました。 今回のCDは2019年以来日本から出られずに、「また彼の地を訪れたい」という懐かしい思い出いっぱいのポルトガルの音楽を集めました。ポルトガルバロックの鍵盤曲だけでなく、ポルトガルの独特な歌曲モディーニャや民俗音楽ファドの編曲も織り交ぜながらのプログラム、ポルトガルの風景の写真や映像などを見ながら、またはポルトガルの美味しいワインと共にお楽しみ下さればと思います。 小原 道雄 フォルテピアノ(クリストフォリ型 久保田彰氏製作) 7年間のドイツ留学の間、ヴィプケ・ヴァイダンツ氏とミヒャエラ・ハッセルト氏からはチェンバロとフォルテピアノを、そして音楽家としてあるべき姿を学ぶ。愛知県立芸術大学(音楽学)首席卒、ライプツィヒ音楽大学(古楽器)卒、フランクフルト音楽大学(古楽器)に学ぶ。大阪国際音楽コンクール古楽器部門入選、ファイナリスト(2009)。名古屋バロックオーケストラ音楽監督(2010-2015)。欧州内にてソロツアー2回。NHK文化センター名古屋教室講師(2014)。ポルト市立音楽院他、ポルトガル国内マスターコース講師。「古楽de酒蔵コンサート」主宰。中部学院大学シティカレッジ講師。 ポルトガル大使公邸、ブラジル大使館、ベルリン楽器博物館、ポルト音楽院100周年記念演奏会、千種区制80周年記念式典など要所での演奏に加え、オペラ公演弾き振り、現代音楽初演、邦楽、フラメンコ、ファド、人形劇等との共演も行う。今までに日本国外ではドイツ、ポルトガル、イタリア、韓国、ブラジルの舞台に立つ。やまのて音楽祭(名古屋市千種区)実行委員長。名古屋日本ポルトガル協会副会長。ヨーロッパでのライヴ録音はCDレーベルNAXOSよりオンライン配信中。名古屋以外に首都圏でもレッスンを提供。教室紹介 http://www.oharas-nagoya.info
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リスボンは歌う II フォルテピアノとファディスタで聴くポルトガルの歌 TMPS-CD 0010
¥2,000
2008年にドイツ留学を終えて日本に戻って以来、コロナウィルスの影響で2021年は初めてヨーロッパへの演奏旅行をする事なく終わる年になりそうです。自分が日本から出られないなら、せめてポルトガルの音楽仲間を呼びたい…と企画した演奏会もやはり実現はかなわず、残念な気持ちになっていました。 それを救ってくれたのは、同じ日本人としてポルトガル音楽に関わっていらっしゃるファド歌手、津森久美子さんでした。以前はファドをチェンバロ伴奏で編曲して共演しましたが、今回は古いポルトガル民謡をファディスタの声と、18世紀のスタイルのフォルテピアノで伴奏する…という、ファドとは全く違った新しい組合わせに出会えた事が大きな喜びとなりました。 コロナウィルス問題が無ければ、この自分達だけの音楽が生まれる事はありませんでした。いかなる時にも前を向いて出来る事に取り組む…この難しい時代から学んだような気がします。 1. カルロス・セイシャス(1704-1742) ソナタ ハ長調 Allegro 2. 「ローズマリー Alecrim」ポルトガル民謡 3. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ ニ短調 Andante K.294 4. アフォンソ・ヴィトール・デ・リマ・ヴェーリョ(1781頃) ソナタ 変ロ長調 5. 「シランダ Ciranda」ポルトガル民謡 6. ドメニコ・スカルラッティ ソナタ ヘ短調 Andante moderato K.466 7. フランシスコ・シャヴィエル・バシーシャ(?-1797) ソナタ ニ長調 Allegro 8.「若い水夫 Marujinho」ポルトガル民謡 9. & 10. カルロス・セイシャス ソナタ ニ短調 I. (Andante) & II. Minuete 11.「ムーア人のミント Hortelã mourisca」ポルトガル民謡 12. ドメニコ・スカルラッティ ソナタ 変ホ長調 Allegro K.306 録音:2, 5, 8, 11…スタジオ・ヴィルトゥオージ(東京)、他…名古屋 いずれも2021年5月 津森 久美子-ファド歌手 Kumico Tsumori - Fadista 「そのファドの魂はポルトガル人と何らかわりない」と現地ポルトガルでも賞されるファド歌手。ファドに出会い人生が変わる。本場リスボン仕込みの演奏と、ポルトガル語で歌う前に日本語で歌詞を語るスタイルに定評がある。 舞台女優を経て2003年よりファドを歌い始める。2005年初葡、重鎮アントーニオ・パレイラ氏に師事。ファドの店「Velho Páteo de Sant’Ana」にレギュラー出演を果たす他、各地で歌う機会を得る。また、テレビ・ラジオ・新聞など現地メディアにも取り上げられ、高い評価を受ける。 2014年ポルトガル国立音楽ホール「カーザ・ダ・ムジカ」に招聘され、日本人ファド歌手として単独ソロコンサートを成功させる。2015年ポルトガル人ピアニスト ジュリオ・レゼンデ氏来日ジョイントコンサート「アマリア」。2017年ポルトガルギター奏者セルジオ・コスタ氏を招きジャパンツアー「道 Caminho」を開催。2018年ポルトガルのお祭りで飾り付けられた広島マツダスタジアム10周年イベント記念試合にて国歌斉唱を務めた。 東京・四ッ谷ポルトガル料理店「マヌエル・カーザ・デ・ファド」レギュラーファド歌手。ポルトガルに縁深い長崎「出島」や天草での演奏、ポルトガル大使館・大使公邸イベント演奏等、東京を拠点に全国各地で演奏とファドレッスンを行う。自身の人生をファドが変えたように、聴き手の悲しみや喜びに光をあて、明日への一歩を踏み出せる力となるよう願い歌う。http://office-flor.com
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独葡独歩フォルテピアノ版 ドイツとポルトガル、フォルテピアノ一人旅 TMPS-CD 0009
¥2,000
2020年は、他の音楽家にも試練の時だった事でしょう。表現の場であるだけでなく、日々の糧を得る場でもある演奏会を開く事が難しくなりました。そんな中、ウイルス感染に気をつけながらも発表会に参加して下さった生徒さん達の、音楽への愛情こもった演奏を拝聴し、こんな年でも1回は演奏会を…と思い立ち、「独葡独歩フォルテピアノ版」…ドイツ(独逸)とポルトガル(葡萄牙)を独り歩く…を準備しました。 結果として今までで一番、自分自身の音楽としっかり向き合える機会を得られたように感じています。本来そうあるべきだったはずなのに、数多くの本番や仕事をこなすうちに忘れかけていた大切な事を、コロナウイルスにより制約のかかった音楽活動の日々が気づかせてくれたように思います。 また、関東で懇意にして下さっている楽器職人、久保田彰氏による素晴らしいサウンドの新作楽器、ジルバーマン型のフォルテピアノからは、素敵な演奏解釈のアイディアを得られました。この様な「音楽と向き合う」ためには素晴らしい条件で録音した、自分にとって大切な留学の思い出の国ドイツ、そしてラテン系の人情に触れるきっかけとなった国ポルトガルの音楽をお楽しみ下さればと思います。 収録曲 1. ゲオルグ・フィリップ・テレマン(1681-1767) 36の幻想曲より第35番 Vivace-Moderato-Vivace TWV33: 1-36, No.35 2.-3. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750) 平均律クラヴィーア曲集 第1巻より 前奏曲とフーガ 変ロ長調 BWV866 4.-11. クリスティアン・ペッツォルト(1677-1733) 組曲 ト長調 Prélude-Allemande-Courante-Sarabande-Bourée-Menuet alternativement, Menuet 2, Menuet alternativement- Gigue-Passpied alternativement, Trio, Passpied alternativement 12.-13. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750) トッカータ ホ短調 BWV914 14. カルロス・セイシャス(1704-1742) ソナタ 変ホ長調 Moderato 15.-16. アルベルト・ジョゼ・ゴメス・ダ・シルバ(1758-1795) ソナタ ホ短調 Op.1-4 Allegro – Minuete andante, Nella stille della chitara portughese (ポルトガルギターの様式で) 17. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ ニ短調 K.9 Allegro 18. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757) ソナタ 変ロ長調 K.248 Allegro 19. 「私のバイロ・アルト Meu Bairro Alto」(ポルトガル民俗音楽ファド) 小原 道雄 フォルテピアノ(ジルバーマン型 2020年 久保田彰氏製作)
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リスボンは歌う フォルテピアノと聴く 18世紀ポルトガルの歌 TMPS-CD 0008
¥2,000
2019年はポルトガル大使館協賛事業として、ポルトガルのバス歌手ティアゴ・ダニエル・モタさんを日本にお招きしてのコンサートツアーを開催しました。 ポルトガルの民俗音楽ファドは日本でも聴くチャンスがあり、リスボンではファドライブを楽しんだりしているのですが、チェンバロやフォルテピアノの時代の、ファドが生まれる前のポルトガルの歌はどんな風だったのだろう…という疑問や好奇心を、ティアゴ氏が解決してくれるプロジェクトになりました。その音楽はヨーロッパだけでなく、南米やアフリカの音を18・19世紀のリスボンに伝えてくれる存在だったことでしょう。 ポルトガルの音楽家を日本に招致する度に助成して下さるポルトガル大使館に加え、今回はチェンバロ製作家、久保田彰氏によるクリストフォリタイプのフォルテピアノにも大変お世話になりました。初期のスタイルのフォルテピアノとポルトガル語の歌曲という、珍しい組み合わせの音楽をお楽しみ下さい。 収録曲 1. ジョゼフ・マキネッティ(1810頃-1870)、「もうリスボンに行ったけど」(モディーニャ) 2. フランシスコ・シャヴィエル・バプティスタ(1730頃-1797)、トッカータ第15番、Andante 3. マルコス・アントニオ・ポルトガル(1762-1830)、「悲しい想いよ」 4. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、ソナタ ホ長調 K.531、Allegro 5. マヌエル・ジョゼ・ヴィディガル(1794-1824頃活動)、「無情な郷愁」 6. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、ソナタ ホ長調 K.206、Cantabile 7. 作者不詳、「少女よ、君は」(ルンドゥー) 8. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、ソナタ ヘ短調 K.386、Presto 9. ラファエル・コエーリョ・マシャード(1814-1887)、「わが妻から離れて」 10. カルロス・セイシャス(1704-1742)、ソナタ ト短調 11. 作者不詳、「もう仕事でくたびれた」(アリア) 録音…2019年11月、名古屋(ライブ録音) フォルテピアノ提供(クリストフォリスタイル)…久保田彰氏 ティアゴ・ダニエル・モタ…声楽(バス) Tiago Daniel Mota 2001年から2007年まで、リスボンの国立音楽院に学ぶ。特に古楽と現代音楽において幅広い経験を持ち、グルベンキアン合唱団等とも共演している。2007年にバーゼルのスコラ・カントゥルムでドミニク・ヴェラルト氏に師事して古典歌唱の専攻を開始し、2012年に声楽、声楽アンサンブルのマスター学位を取得。在学中にGerd Türk, Evelyn Tubb, Anthony Rooleyらとも共演、CD録音も行なう。Huelgas Ensemble、Choeur de Chambre de Namur等のグループと、W.A.モーツアルトのレクイエム、モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」他CD録音をも含み活動中。Radiosvizzera合唱団、古楽と現代音楽に特化した声楽アンサンブルBasler Madrigalistenでも活動し、現代音楽の世界初演にも関わる。2014年の設立以来、Ensemble Armonia degli Affettiのメンバーであり、歌手としてだけでなく、17-18世紀の作品調査・編集の担い手でもある。2006、2007年はエウリコ・カラパトーゾのオペラ「森」で主役のアナンを演じる。2012年初頭には、パーセルの「妖精の女王」にもバーゼル歌劇場にて出演。2014年3月にはベルリン、ルツェルンの各音楽祭にてメラ・マイヤーハンスの現代オペラ「Shiva for Anne (アンネ・フランクの弔い)」ソリストの1人として出演した。
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海を渡る音 大航海時代を旅した楽器 TMPS-CD 0007
¥1,500
海を渡る音…。人が海を渡る時、その人と共に音楽も海を渡ります。500年前の大航海時代にポルトガル人やスペイン人が海を渡ってアメリカ大陸や日本に渡った時、彼らはヨーロッパの音楽や楽器と共に旅をしました。それから500年、ヴァイオリンが発明されたヨーロッパでは消えてしまった楽器が、ブラジルでは今でも普通に生き残っています。 それが今回ご紹介するハベッカ(フィドル)という楽器です。500年前にポルトガル人がハベッカと一緒にブラジルに渡った頃の音楽と、今のブラジルでハベッカが奏でるトロピカルなメロディを、チェンバロと共にお届けします。2018年は日系ブラジル人のハベッカ奏者フィルポ・リベイロさんをサンパウロからお招きしました。この年は日系ブラジル移民110周年の節目で、日本とブラジルの架け橋になるようなポルトガル・ブラジル大使館後援プロジェクトになった事を願っています。 収録曲 1. アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)、騎士の歌による変奏 2. アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1581)、松明の踊り 3.-5. アフォンソ10世「賢王」(1221-1284)、聖母マリアのカンティーガより カンティーガ119番 私たちは悪魔の囁きに カンティーガ391番 どのように奇跡が死者を蘇らせるのか カンティーガ37番 聖母マリアが我らに奇跡を起こし 6. ジャイルズ・ファーナビー(1560-1640)、古風なスパニョレッタ 7. ファブリティオ・カローゾ(1526-1600)、スパニョレッタ 8.-9. ジョルジョ・マイネリオ(1535-1582)、ダンス教本 第1巻より ミラノ風バッロ ウンガレスカとサルタレッロ 10. フィルポ・リベイロ、到来 11. フィルポ・リベイロ、「C」のないショーロ 12. 到来の音楽(ロマリア祭、ブラジル民謡) 13. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、ソナタ 変ロ長調 K.545、Prestissimo 14. シキーニャ・ゴンザーガ(1847-1935)、ガウーショ ライブ録音…2018年10月名古屋 マスタリング…近藤直弥(Weekend Studio) チェンバロ提供…豊田章裕 フィルポ・リベイロ Filpo Ribeiro - ハベッカ(フィドル) 音楽自由大学(現サンパウロ国立音楽大学)とアルカンタラ・マシャード大学。ハベッカ他ブラジル楽器の調査研究を行う。ブラジル民俗音楽を集めたプロジェクトPrograma de Ação Culturalに参加。アーティスト達のイベントや録音、TV番組に多数関わる。Pé de Mulambo創立者で、独自作品またハベッカと10弦ギターに関連したブラジル音楽を扱う。このグループと録音したCDの1枚ははブラジル文化省プロジェクトにて受賞、第23回ブラジル音楽賞民俗音楽部門でも最終選考まで残る。2014年にハベッカとギター音楽の研究から「フィルポ・リベイロとフェイラ・ド・ローロ(Feira do Rolo)」設立、これら2つの楽器に関連した活動を展開。このグループとは2017年にCDをブラジル文化省の援助を得て発売。日本との繋がりとしては、祖先を沖縄に持つ日系ブラジル人。「アラガキ」の苗字も持つ。
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1804年のサウダーデ スクウェアピアノで聴くポルトガル音楽 TMPS-CD 0006
¥1,500
1804年製…という、ハイドンやベートーヴェンがまだ本当に生きていた頃に作られた楽器を使って初の録音を作るにあたり、200年以上前の楽器ゆえの調律の不安定さ、またペダル・楽器内機構の経年による雑音もお聴きになられる事と思いますが、そこにこの楽器が1804年に生まれてからの、時の積み重ねを感じて頂ければ幸いです。ポルトガルの古い音楽という、珍しいジャンルにも耳を傾けて下されば幸いです。 収録曲 ジョゼ・ジョアキン・ドス・サントス(1747-1801)… 第2ソナタ ハ長調 ソウザ・カルヴァーリョ(1745-1798)…トッカータ ト短調 カルロス・セイシャス(1704-1742)…ソナタ ハ短調 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)…ソナタ ヘ短調 K.481 ジョゼ・ヴィアンナ・ダ・モッタ(1868-1948)…舟歌 Op.17 フランシスコ・シャヴィエル・バプティスタ(?-1797)…トッカータ ト短調 ジョアン・ドミンゴス・ボンテンポ(1775-1842)…ソナタ ヘ短調 Op.18-2 使用楽器 1804年ブロードウッド社製スクウェアピアノ 録音 2017年12月・2018年12月ポルトガル、ルイス・エウゼビオ楽器工房
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葡萄牙人情(ぽるとがるにんじょう) 17-18世紀のポルトガルのチェンバロ音楽 TMPS-CD 0003
¥1,500
2015年は、クリスマスの時期にポルトガルバロックでのソロツアーをポルトガル各地で演奏する機会に恵まれました。クリスマス前の様々な生活と空気に溢れた各地の教会で演奏し、コンサートに来たり関わって下さったポルトガルの人達と交流できた事は、自身の音楽にも大きな栄養になりました。このCD「葡萄牙人情」…ポルトガル語では「心のポルトガル」…と共に、少しでもポルトガルのクリスマスの空気をお伝え出来ればと思います。 収録曲 マノエル・ディアス・デ・オリベイラ(1734/5-1813)、ミゼレーレ(編曲) ソウザ・カルヴァーリョ(1745-1798)、トッカータ ト短調 マヌエル・ロドリゲス・コエーリョ(1555-1635)、ナチュラルの第5旋法による作品 フランシスコ・シャヴィエル・バシーシャ(?-1787)、ソナタ ニ長調 ジャシント・ド・サクラメント(1712-?)、ソナタ ト短調 カルロス・セイシャス(1704-1742)、ソナタ ト短調、ニ短調 ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757)、ソナタ 変ロ長調 K.473 カント・オ・ファド(ファドを歌う、アンコール) 2015年12月4日 ポルト、ボンフィン教会(Igreja do Bonfim、トラック1、2、4、5、6、9) 2015年12月8日 トロファ、慈しみの聖母礼拝堂(Capela da Nossa Senhora das Dores、トラック7) 2015年12月19日 ケレンサ教会(Igreja de Querença、トラック3、8、10、11) (ライブ録音のため、一部音源にノイズが入っております。悪しからずご了承下さい)
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Aura italiana イタリアのそよ風 イタリアルネサンス・初期バロック鍵盤音楽 TEMPUS-CD 0002
¥1,500
2013年に続き、2014年もポルトガルでソロコンサートを開く事が出来ました。中世の街並みがそのまま残るオビドスで、今回の演奏曲が書かれた400年ほど前のイタリアで流れていたかのようなゆったりとした時間の中で演奏する事が出来ました。演奏をした教会(18 世紀中頃建立)の広々とした残響に加え、いくつかのトラックで聞かれるように多少の生活音が入っている事など、歴史と生活に密着したヨーロッパの演奏会ならではの空気もお伝えできればと思い ます。 収録曲 1. ジョヴァンニ・ガブリエリ(1554-1612) 第1旋法のトッカータ、第3番 2. クラウディオ・メルーロ(1533-1604) ラルコナディア 3. ジョヴァンニ・ピッキ(1571-1643) ポーランド風バッロ 4. ジョヴァンニ・ピッキ(1571-1643) オンガラ氏の(あるいはハンガリー風)パドアーナ 5. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643) バレット、コレンテとパッサカリア 6. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643) カッコウの主題による第3カプリチオ 7. エルコーレ・パスクイーニ(1560-1608/19) パッソ・エ・メッツォとコレンテ~アントニオ・ヴァレンテ(1520頃-1581) 松明の踊り 8. ジロラモ・フレスコバルディ(1583-1643) フィアメンガのバスによるカプリチオ 9. ミケランジェロ・ロッシ(1602-1656) 第7トッカータ 10. 暗いはしけ(ファド、アンコール) 2014年9月20日 ポルトガル・オビドス、石の救世主イエス教会 ソロコンサート録音 (中全音律による演奏。ライブ録音のため、一部音源にノイズが入っております。悪しからずご了承下さい)